- セミナーレポート
経営者向け働き方改革セミナー 7/13(土)第2回を開催しました!
2019.7.14
7月13日(土)13~15時、石田クリーニング株式会社にて第2回働き方改革セミナーを開催し、県内の中小企業の経営者や学生など20名にお集まりいただきました。
第2回はチャレンジ企業第1号であり「まつやま働き方改革認定企業」の石田クリーニング株式会社 清本有策社長より企業事例をお話していただきました。
働き方改革に取り組まれている同社ではますます改革が進み、日々の課題がスピーディーに解決されているといいます。
「働き方改革に取り組む」と社長が宣言された時、反対勢力はなかったのでしょうか。
「きれいごとではダメだ」「そんなことでは採算が合わない」などの意見もあり、社内の90%が反対という状況だったといいます。
「けっこうしんどかった」と当時の状況を清本社長は振り返ります。
しかし「気合いと根性で乗り切れ」では無理があると思っていた清本社長は「ピンチはチャンス!」と受け止め、働き方改革を取り組むことを決意。
作業工程を機械化したり、無駄な残業をなくしたり、作業の動画マニュアル化などさまざまなことに取り組まれました。
その一つが、情報共有のIT化です。
以前はお知らせを紙で回覧したり、各店舗へ周知してまわるなどの情報共有をしていました。
今ではタブレットを開けば、正社員・パート問わず誰もがいつでも同じ情報を入手できる状態にされているそうです。
またある時には、事故や病気で主力の従業員がバタバタと欠員するという事態が発生しました。
「仕事ができる従業員を失うという危機は、若手の成長の機会でもあった。
今まで封じ込められていた力が開花し、組織は変わっていかなければならないと実感した経験となりました」
と振り返ります。
★レディースデーの実施:職人(ベテラン)の男性に休んでもらい、女性だけで工場を稼働させる日
「今まで自分がいなくては現場が回らないだろうと思っている従業員にも働き方改革(変わっていくこと)を伝えやすくなった。
従業員には会社の想いを伝えその想いに共感した人と同じ道を歩む方が、お互いに幸せであり楽しく仕事ができると思う」
とお話されました。
「清本社長にとって働き方改革は何か」という質問には、
「経営者にとっては働き方改革は経営改革だが、従業員にとってはどう効率的に働くのかの稼ぎ方改革である。
会社はその場所を提供するだけ」
と答えられました。
最後に、働き方改革にチャレンジしようかと思っている企業にメッセージ。
「できることからどんどんやってみる。
仕方なくやるのではなく、簡単なことから始める。
そういった会社の姿勢を従業員に見せることが大切なのではないでしょうか」
とエールをいただきました。
▼参加者にて共感したこと、試してみたいことなどグループディスカッションの様子
参加者からは、
・目的にずれがなく、それを見える化する型にこだわられている。
・従業員が安心して働ける、自分の力を試すことができる社風づくりの経緯を知ることができ、とても有意義な時間でした。
・とにかく大変多くの取り組みをされていることが印象深かく、しかもしっかり中身を考えられている。
・トライ&エラーの大切さに気付かされた。
・人を活かす経営が大事だと思った。
という感想をいただきました。
次回は9月28日(土)13-15時、愛媛大学にて株式会社オーザック 専務取締役 岡崎瑞穂さまから企業事例をお話しいただきます。